ついに言ってしまった!
我が家には、自閉症傾向と思われる家族がいます。
自閉症とは、簡単に言うと、認知のズレや
強いこだわりなどで、コミュニケーションの困難さが
特徴の障害です。
夫とはお互いの意見が違った場合、
話し合いがとにかく成り立たなくて、
数年前まで最終的に私が意見を譲っていましたが、
それでも、私のせいにされたり、理解力がないと逆に
文句を言われたり?と
重い悩みの種になっていました。
今では、腹が立っても
特性上なかなか変わらない部分だと知って
次第に割り切ることが出来るようにもなりました。
それらのことを、
気持ちの部分まで自分の中に落とし込む道のりは
決して簡単なものではありませんでしたが
「話し合いは極力しない」
「同居人と割り切る」
「外に交流の楽しみの場を作る」
という相手が自閉症ならではの適切な対処法を
最近は、素直に受け入れられるようになりました。
そんな私も、つい最近
あまりにも夫が意を介さずしつこかったので、
ついに「単純バカ!」
と言ってしまいました。
ここまではっきり悪口を言ったのは
初めてです。
息子が夜、
歯ブラシをするのも、おむつを履き替えるのも
嫌がって騒いでいて
気持ちが落ち着くまでは支度を進めるのは
難しい状況にもかかわらず、
事情を説明しても、私が歯磨きや着替えを
手伝わない。と、攻め続けるので、
ついに一言、口から出てしまいました。
意外にも、短いこの言葉の方が刺さったようで
それ以来、相手の意見や状況を無視して
ガンガンよく分からない意見を
押し付けてくることは減りました。
恐らく、あの言葉は
夫が抱く劣等感にクリーンヒットしたのだと思います。
物理学科を首席で卒業したというのに
いまだに劣等感に苛まれているというのは
不思議なものです。
きっと、夫の中では
自分の良い部分だけしか認めていないのでしょう。
10数年、意見が食い違うたびに
大人しく丁寧に説明したり、理性的に
理解を求めて来たのはもう何だったのだろう??と
拍子抜けしてしまいました。
日々の困り感やいざこざは減って
やや楽になったことは、良かったなと思います。
そして、自分は相手の話について、
一度は素直に受け止めよう☆と改めて思うのでした。